どうも!
サラリーマン投資のふみーです。
本日ご紹介する銘柄は三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)です。
(以下、三菱UFJFGとします。)
三菱UFJFGはメガバンクの三菱UFJ銀行や信託銀行の三菱UFJ信託銀行などを傘下に持つ大手金融グループです。
銀行株特有の超高配当で記事執筆時点の2020年6月25日時点の配当は5.71%!

私の大好物じゃないですかー。

また買いたい買いたい病が出てるよー。
でも実際に高配当だけで買うのはNGです。
同じように高配当のミクシィは銘柄分析した結果投資は見送りました。
三菱UFJFGも銘柄分析をきちっと行って、高配当投資家に相応しい銘柄なのか調査してみます!
結論から言うと、
配当、優待….◎
☞優待は無いが超高配当!増配や自社株買いも期待でき、長期保有向き
成長性…△
☞売上高は伸びているものの、経常利益は下降中。
安定性…〇
☞自己資本比率はメガバンクの中では低水準だが、キャッシュフローは問題なし!
収益性…△
☞ROEはメガバンクの中で低水準。構造改革が急務!
※完全な私見ですが、それぞれの評価をまとめました。(◎、〇、△、×で評価)
詳しくは下記で解説します!

それでは行ってみましょう!
直近の決算内容は?
それでは直近の2019年度決算(2019年4月~2020年3月)をみていきましょう。
出所 三菱UFJFG 決算プレゼンテーション資料
業務粗利益は昨年度から2,605億円増加したものの、最終の純利益は-5,281億円となり、増収・減益という結果になりました。
大きな要因は海外連結子会社ののれん一括償却です。
出所 三菱UFJFG 決算プレゼンテーション資料

必殺『高値掴み』ですね…私も得意です。
他にも第4半期の株価急変や貸倒引当金の計上など減少要因はありますが、
ほぼほぼのれん一括償却が要因の減益なので一過性のものと判断できますね。
出所 三菱UFJFG 決算プレゼンテーション資料
こののれんの影響を除くと概ね前年なみの純利益を確保しています。
2020年度業績目標と株主還元方針は?
出所 三菱UFJFG 決算プレゼンテーション資料
まず業績目標ですが、新型コロナウィルスの影響を見積もりながらもしっかりと開示してくれています。
最終的な純利益は5,500億円とし、前期より219億円のプラス目標を掲げています。
2018年度が8,700億円だったことを考えると、だいぶ控えめな目標を掲げてきたなという印象です。
それだけ新型コロナウィルスの影響を警戒しているのかもしれませんね!
続いて株主還元策です。
出所 三菱UFJFG 決算プレゼンテーション資料
配当性向は現在61%。大幅な減益が要因ですが、目標は40%なんですね!
『安定的・持続的な増加』を宣言しているのは安心材料です。
徐々に純利益が回復してくれば配当も増えていきそうですね。
また自己株式取得、償却も謳っているので株主還元は積極的に行ってくれています。

長期保有していきたい銘柄ですね。
出所 三菱UFJFG 決算プレゼンテーション資料
2020年度配当予想は前期と同水準の25円です。
2012年度からの株主還元策を見ると、順調に株主還元額が増加していますね。
総還元率は2012年度22%→2019年度は70.1%もあがりました。
2019年度はのれん一括償却の影響もあり、純利益に占める総還元額の割合が一時的に増加していますが、年々株主還元を強化してくれていることがよく分かりますね。
配当金、配当利回りは?
三菱UFJFGの今期の配当金予想は25円です。
2020年6月25日時点の株価は437円なので、
25円(配当金額)÷437円(株価)=5.7%です。

ガチャガチャもできないじゃない。

当然株なんで入れた金額が目減りする可能性もありますが、積立投資&配当金の複利運用でリスクは軽減できます。
株主優待は?
残念ながら三菱UFJは株主優待は実施していません。
株主優待は無くとも積極的な株主還元を実施していますので良しとしましょう!

銀行株って株主優待やっているところはごく一部です。
財務指標をチェック!
三菱UFJFGの財務指標を『成長性』、『安全性』、『収益性』の観点で分析してみます。
成長性
売上高
一旦2011年に底をつけ、現在は増収基調となっています。
2020年の7兆2,990億円が過去最大の売上ですね!
経常利益
対して経常利益は2015年をピークに減少傾向です。
それに伴って経常利益率も30%代から10%代まで減少しています。
近年は日銀が導入したマイナス金利政策の推進により銀行業界にとって向かい風が吹いている状況です。
以上、売上高は増収してますが、経常利益は減少しており成長銘柄であるとは言い難いですね。
安全性
次に企業としての安定性を財務指標で見ていきます。
自己資本比率
自己資本比率
返済不要の自己資本が総資本に対して何%あるのか図る指標。
自己資本比率が高ければ安定、低ければ不安定な経営をしていると言える。
自己資本÷総資本×100
三菱UFJFGの自己資本比率は12.23%。
競合他社の三井住友FG(16.37%)、みずほ銀行(12.76%)です。
これを見ると三菱UFJFGはこの3社で最も低い水準です。
ただし、海外で業務を行う銀行の自己資本比率は8%以上あれば良しとされているので問題ないでしょう。
続いてキャッシュフローの流れを見ていきましょう!
キャッシュフロー表
現金の増減とその理由を示す役割があり、現金の流れが把握できる財務諸表である。
大きく営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフロー、フリーキャッシュフロー、現金の項目で構成されている。
企業分析を行う際は必ずキャッシュフロー計算書も見るようにしています。
例えば営業キャッシュフローがマイナスであれば、本業で稼げなくなっている証拠です。
そこが読み取れれば、なぜ営業キャッシュフローがマイナスになっているのかを確認するため、
注意深く決算書を読むことができますね!
ちなみに三菱UFJFGの営業キャッシュフローは2016年から直近まで毎年プラスとなっておりこの点においては問題ありません。

異常値があれば要チェック。
以上、自己資本比率、キャッシュフロー計算書を見る限り、三菱UFJFGの経営体質は盤石と言えますね!
収益性
代表的なROEという指標で見ていきます。
ROE(自己資本利益率)
自己資本をいかに効率気に運用して利益を出したか図る指標。
一般的には10%~20%が優良企業とされている。
当期純利益÷自己資本×100
三菱UFJFGのROEは3.28%という数値になっています。
こちらも同業他社と比較してみましょう。
三井住友(6.55%)、みずほ(5.18%)。
この中で最も低い数値となっています。

三井住友FGと比較すると稼ぐ力で約2倍の差となっています。
早急に構造改革を進めて収益性を高めてほしいものです。
まとめ
本日は三菱UFJFGの2019年度の決算内容、配当、優待、財務諸表をまとめ、
投資先として魅力的な銘柄なのか調べてみました!
完全な私見ですが、それぞれの評価を以下にまとめさせていただきます。(◎、〇、△、×で評価)
配当、優待….◎
☞優待は無いが超高配当!増配や自社株買いも期待でき、長期保有向き
成長性…△
☞売上高は伸びているものの、経常利益は下降中。
安定性…〇
☞自己資本比率はメガバンクの中では低水準だが、キャッシュフローは問題なし!
収益性…△
☞ROEはメガバンクの中で低水準。構造改革が急務!
総合的に見ると投資先として魅力的な銘柄ですね。
私は安定銘柄を長期保有して配当をもらい続けるスタイルですので、

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