どうも!
サラリーマン投資家のふみーです。
本日は楽天(4755)の2020年1Qの決算内容、配当、株主優待、財務状況をまとめてみました。

楽天ってよく聞く企業だけで投資してもいい銘柄なのかな?
こんな人に読んでもらいたいです!

それでは早速いってみましょう。
目次
楽天の2020年1Q決算は?
出所 2020年1Q 楽天 決算資料
楽天の2020年1Qの決算は、売上高は3,310億円の黒字(前年同期比+18.2%)、営業利益は181億円の赤字(前年同期比-1,361億円)となり増収、減益という結果となりました。
セグメント毎に見ていきましょう。
出所 2020年1Q 楽天 決算資料
楽天の事業は3つのセグメントから構成されていますが、
インターネットサービスセグメント -44億円
モバイルセグメント -318億円
この2つのセグメントで大きな損失を計上しています。
ECコマース市場の更なる拡大を見据えた物流システムと、
第4の携帯キャリアとなる為の基地局の開設への積極的な投資の結果、
大幅な赤字を計上している状況です。
楽天の事業内容は?
楽天事業の3つのセグメントを見ていきます。
セグメント① フィンテックセグメント
楽天カード、楽天銀行、楽天ペイメント、楽天生命、楽天損保、楽天証券
楽天ユーザーならどれかのサービスは使っているのでは?
私は楽天カード、楽天銀行、楽天証券を愛用していますが、その理由は楽天ポイントの高還元にあります。
自社のサービスを使えば使うほど還元率があがる『SPU』や投資信託購入に対して1%還元するなど、ついつい他社から楽天サービスへの切り替えしてしまいます。
この辺りのポイント戦略はうまいですよね!
他社よりも頭1つ抜け出している状況です。
出所 2020年1Q 楽天 決算資料
現にたくさんの人がフィンテックサービス内でクロスユースしているようで、
前年同期比42.9%も増えています。
出所 2020年1Q 楽天 決算資料
フィンテックサービスの収益の柱は有名な楽天カードです。
決算資料は読み込みむと、
ショッピング取扱高とショッピングリボ残高が大きく伸長しているようです。
フィンテックサービス全体では売上は1,400億円、営業利益は198億円で、
増収、増益となっています。
セグメント② インターネットサービスセグメント
市場、トラベル(宿泊流通)、ブックス、ゴルフ、チケット、ファッション、ドリームビジネス、ビューティ、デリバリー、楽天24(ダイレクト)、オートビジネス、ラクマ、Rebates、楽天西友ネットスーパー等
サービスが年々増えていますが、いわゆるインターネット上で完結するサービスですね。
出所 2020年1Q 楽天 決算資料
売上収益は前年同期比+14.8%、営業利益は物流への投資により-14.3%となり、
投資額の大きさがよく分かりますね。
セグメント③ モバイルセグメント
楽天コミュニケーションズ、MNO事業、MVNE/O事業、Rakuten Viber、エナジー事業
出所 2020年1Q 楽天 決算資料
やはり目玉は携帯事業でしょう!
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに次ぐ第4のキャリアになるべく、
将来への積極的な投資を行っています!
楽天ユーザーの私も一度楽天モバイルに変えようか検討しましたが、楽天の通信環境の評判が悪く(まあ駆け出しの段階なのでしょうがないですが…)断念しました。
今後大手3社の牙城を崩すサービス、料金体系を期待したいですね!
2020年12月期の楽天の方針は?
出所 2020年1Q 楽天 決算短信
業績予想は証券サービスを除いて前期の2桁成長。
新型コロナの影響がどれだけ出るかは読み切れない状況ですので、大きく上振れ(下振れ)する可能性がありそうです。
出所 2020年1Q 楽天 決算短信
配当は残念ながら未定となりました!
せめて前期と同額は維持してもらいたいです。
ちなみに前期は年間4.5円の配当を出しています。
配当利回りにすると約0.45%となります。(株価992円で計算)
まあどちらかと言えば、この銘柄は配当というよりも成長を期待して買うものだと思います。
楽天の株主優待は?
出所 Yahooファイナンス 楽天 株主優待
※株価は2020年5月18日時点
楽天は2種類の株主優待を実施しています。
①楽天キャッシュ(電子マネー)
②楽天トラベル国内宿泊クーポン
楽天キャッシュは保有株数、保有期間で付与される金額が異なります。
楽天ユーザーには嬉しい優待ですね!
楽天の財務指標をチェック!
楽天の財務指標を『成長性』、『安全性』、『収益性』の観点で分析してみます。
成長性
ソフトバンクの過去の売上高、営業利益、営業利益率を見ていきましょう!
売上高
順調に売り上げを伸ばし続けていますね!
成長企業と言えそうです。
営業利益・営業利益率
営業利益はかなりムラがある印象ですね。
0%~19%の範囲で動いています。
また2018年と2019年の比較をすると今回が大きな減益であることは一目で分かりますね。
物流や携帯事業への先行投資が利益を押し下げている要因にもなっています。
人それぞれ捉え方は違うと思いますが、
私は長期投資前提なので保有するのであればもう少し安定感が欲しいところです。
安全性
次に企業として安定しているのか財務指標で見ていきます。
自己資本比率
自己資本比率
返済不要の自己資本が総資本に対して何%あるのか図る指標。
自己資本比率が高ければ安定、低ければ不安定な経営をしていると言える。
自己資本÷総資本×100
楽天の自己資本比率は8.0%。
積極的に借り入れを増やし、事業展開している企業の典型ですがかなり低い水準となっており、
この辺りは一抹の不安を感じます..
有利子負債比率
有利子負債比率
返す必要のある借金が自己資本に対して何%あるのか。
値が低い方が経営が安定していると言える。
有利子負債÷自己資本×100
2019年12月決算の情報から計算すると有利子負債比率は234%です。
一般的に80%以下であれば問題なしといますが、楽天の有利子負債比率はかなり高いと言わざるを得ません。
有利子負債比率が高いと、
業績の良い企業でも不測の事態が起こった時に経営が悪化するリスクがあります。
キャッシュフロー表
現金の増減とその理由を示す役割があり、現金の流れが把握できる財務諸表である。
大きく営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフロー、フリーキャッシュフロー、現金の項目で構成されている。
企業分析を行う場合は必ずキャッシュフロー計算書も見るようにしています。
例えば営業キャッシュフローがマイナスであれば、本業で稼げなくなっている証拠です。
そこが読み取れれば、なぜ営業キャッシュフローがマイナスになっているのかを確認するため、
注意深く決算書を読むことができますね!
ちなみに楽天の営業キャッシュフローは毎年プラスとなっており問題ありません。
安定的に本業でキャッシュを稼いでいますね。
また財務キャッシュフローが2013年以降プラスになっている要因は、
新規投資を行うための借入金が増えているためです。
まとめるとキャッシュフロー表のお金回りは問題ありませんが、自己資本比率、有利子負債比率はお世辞ににもいいとは言えない財務内容です。
収益性
代表的なROEという指標で見ていきます。
ROE(自己資本利益率)
自己資本をいかに効率気に運用して利益を出したか図る指標。
一般的には10%~20%が優良企業とされている。
当期純利益÷自己資本×100
楽天のROEは-4.2%で優良企業の基準である10%~20%に比べると劣悪な水準です!
マイナスという数字になっているのは当期純利益が赤字になったためです。
もう1つは営業利益率です。
営業利益率
売上高に占める営業利益の割合。本業で儲ける力を図る指標。
営業利益÷売上高×100
楽天に関するみんなの声
Twitterを使って楽天に対するみんなの声を調べてみました。
楽天決算、モバイルへの先行投資が営業利益を大幅に引き下げている pic.twitter.com/4LFqOl5yk5
— 小口貴宏 / EngadgetJP (@TKoguchi787) 2020年5月13日
【楽天 決算】
赤字だが、注目したいのは売り上げ。
Amazonと一緒で利益度外視で事業拡大に力を注いでいる。
少し気になったのはリボ払い残高の成長が少し減ったこと。— 19980622tk2 (@tk2_toushi) 2020年5月13日
楽天決算ボコボコやな、色んなサービス利用してるから頑張って貰いたいと思ってるが、風呂敷広げすぎるとコロナみたいな危機が起きた時のダメージが半端ないんだな、、、PTSはあまり下がってないのがマジで謎
— つよいざっそう (@0qqnal7xm33qOFf) 2020年5月13日
皆様々な意見を持っていますね。
まとめ
本日は楽天(4755)の2020年1Q決算の内容、配当、優待、財務諸表から投資に値するか調べてみました。
完全な私見ですがそれぞれの評価を以下にまとめさせていただきます。(◎、〇、△、×で評価)
配当、優待….△
☞配当低め。優待あるも楽天ユーザー以外には使い辛い印象。
成長性…〇
☞毎年増収するも利益にはばらつきがある。携帯事業次第では大化けの可能性も。
安定性…△
☞自己資本比率、有利子負債比率がかなり低く一抹の不安を感じる…。
収益性…×
☞前期赤字の影響でROEがマイナスに。
総合的に見ると現状況では投資を積極的にしたい銘柄ではありませんね。
私の投資の基本方針は高配当、財務安定銘柄への長期投資ですので、
そこには当てはまらない銘柄です。
ただし携帯事業次第では大化けする可能性を秘めている銘柄だとも言えますので、
今後の決算や企業ニュースをウォッチして、その時がくれば検討したいと思います。

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